今回は『立ち上がり介助』についてお伝えしようと思います。
立ち上がり介助技術の目的は、大きく2つあります。
①ご利用者様の残存機能を、最大限に活かした介助技術
②介助者が少しでも、負担なく実施出来る介助技術
この2つはどちらも表裏一体で、視点を変えると、双方どちらも負担を減らして実施できる技術です。そのためには、介助スタッフが『人の動きのメカニズム』を理解していないと実施できないことです。
さて、ここで簡単に『人の立ち上がりのメカニズム』を簡単に紹介させていただきます。
〈立ち上がり動作を3層に分けた分節図〉
介助者は、この3層の動きを、邪魔する事なく、誘導する事が重要です。
もしも邪魔をしてしまうと、本来の『効率的な立ち上がり』の動きを阻害して、『ご利用者様がうまく立てない』『介助者が力任せで介助して体を痛める』など悪循環に陥ります。
ご利用者様の生理的な動作や、残存した能力を最大限に活かしながら、足りない能力を補うことが『介助』です。
リハビリ独自の立ち上がり介助方法表を紹介します。
「子」の字が基本(文節図2期)※赤丸が重心の位置
この姿勢を阻害しない介助方法の紹介👇
※介助量が強くなるにつれて、重心の位置を介助者に近づける事を意識する。
昨今、生活習慣病が注目されています。若くしてご病気に患い、ご自宅に帰れず、自施設へ入所される方が、緩徐に増えてきている印象です。特徴としても、介助量の強い大柄な方も少なくありません。
これからもメディコ春日井スタッフ一同は多職種で共同しながら、その方の希望や、悩みに寄り添いながら、少しでも心が豊かになる生活を提供できるように励んでいきます。