皆さん、いかがお過ごしでしょうか。季節も8月となり夏の暑さも本格的になってきました。気温が上がるにつれて熱中症のリスクも高まる為、こまめな水分補給や室温調節には気をつかってお過ごしください。

今回は座っている時の姿勢の大切さについてお話ししていこうと思います。皆さんは椅子に座っている時の姿勢は気にしたことがありますでしょうか?

 

下に二つの絵があります。

〇正しい座り方の「坐骨座位」の場合、姿勢が良く見え脊柱・骨盤も正しい位置となります。

×誤った座り方の「仙骨座位」の場合、体が斜めに傾いており、様々なデメリットが発生してしまいます。

 

今回はその「仙骨座位」のデメリットについて解説していきます。

【①体が痛くなる】

この姿勢だと図の通り、仙骨と背中の上の部分の2か所で体を支えることになります。その負担に耐えられずに、背中や腰のあたりが痛くなることは容易に想像できますが、背骨は首から腰まで脊柱という1本の骨で出来ているため、肩などにもその影響が及ぶ恐れがあります。

 

【②褥瘡発生のリスク】

褥瘡とは圧迫や摩擦などの外力により血流が悪くなり滞ることで、皮膚の一部が赤みを帯びたり、ただれてしまうことです。

上の図ではお尻が前方へ滑ってしまうことで、皮膚に摩擦が加わり、血流が悪くなる恐れがあるのです。

【③誤嚥のリスク】

傾いた姿勢でご飯を食べたり飲み物を飲むことで、飲食物が食道を通らずに気管支に入ってしまい、誤嚥や窒息を起こす恐れがあります。

 

今回紹介した3つのデメリットは代表的なものですが、その他にも机での作業がしづらくなることや血流が悪くなる事でのむくみの原因にもなるなど様々なものがあります。
座り方については正しく座ろうと意識することで、姿勢を治すことができるため、可能な限り良い姿勢で椅子に座ることを心掛けていただければと思います。